冷房のときだけ酸っぱいのは、内部が濡れているから
冷房を入れると、エアコンの中で水ができます。
熱交換器(ねつこうかんき。
冷たい冷媒が通るアルミの板で、ここに触れた空気が冷える部分)が冷えて、通り抜ける空気の水分が結露するためです。
暖房では同じ濡れ方をしないので、冷房のときだけにおう家がよくあります。
濡れた面にホコリが貼りつき、そこへ台所から流れてきた油の粒や、人の皮脂が混ざります。
湿って、栄養があって、暗い。
雑菌とカビが増える条件がそろっています。
酸っぱい、すっぱい雑巾のよう、と表現されるにおいは、だいたいこの組み合わせから出ています。
ひとつだけ別枠があります。
焦げたような、樹脂が焼けたようなにおいがするときは、汚れの話ではありません。
運転を止めて、メーカーか買ったお店に見てもらってください。
クリーニングで扱う範囲の外です。
においが出るタイミングを、3回に分けて覚えておく
同じ「酸っぱい」でも、いつ出るかで出どころが違います。
次の冷房のときに、この3か所だけ気にしてみてください。
つけた直後の1〜3分。
ここだけ酸っぱくて、あとは薄れていく。
止まっているあいだに内部でたまったにおいが、最初の風でまとめて押し出されている出方です。
発生源はエアコンの中にあります。
10分たっても、運転しているあいだずっと続く。
送風ファンの羽根と熱交換器の表面に、汚れが層になって積もっている状態です。
同じく内部ですが、量が多いぶん、落とすのに手がかかります。
止めたあとも部屋に漂う。
内部が濡れたまま止まっていて、乾くまでのあいだに出ています。
そして、エアコンを動かしていないのににおう。
これは内部ではありません。
あとの章で分けます。
3回に分けて覚えておくと、伝え方が変わります。
「なんとなく臭い」ではなく「冷房の最初の2分だけ酸っぱい」と言えるかどうかで、こちらが想定する作業の中身が違ってきます。
フィルターを外して、フィルター単体で嗅いでみる
今日できる切り分けがこれです。
運転を止めて、前面のパネルを開け、フィルターを抜きます。
持ち上げて手前に引くだけの機種がほとんどです。
抜いたフィルターを、エアコンから離れた場所で嗅ぎます。
フィルター自体が酸っぱい場合は、目詰まりしたホコリが湿気を吸っています。
ぬるま湯で裏から流して、陰でしっかり乾かすと軽くなることがあります。
フィルターはにおわないのに、戻して運転するとにおう場合は、発生源がもっと奥です。
ここでフィルターだけを洗っても変わりません。
「掃除したのに消えなかった」という話の多くは、この型です。
ついでに吹き出し口を覗きます。
風向きを変える羽根を手でそっと開け、スマホのライトを当ててください。
奥に横向きの筒状のファンがあります。
羽根の1枚1枚の溝に、黒い点が並んで見えたらカビです。
ここは家庭用の道具では届きません。
市販の泡スプレーを吹き込むと、溶けた汚れが奥の水受けに落ちて、かえってにおいが強くなることがあります。
洗っても消えないにおいは、水の通り道と部屋側にある
内部を洗えば変わる側と、洗っても残る側があります。
残る側は、たいてい次の2つです。
ひとつはドレンホース(室内で結露した水を屋外へ流す細いホース)です。
外に出ている先端が、地面の土に刺さっている、排水溝の中に入っている、落ち葉で詰まっている。
この状態だと外のにおいが逆流します。
土っぽい、下水っぽい質のにおいで、酸っぱさと混ざると区別しづらくなります。
先端を地面から数センチ浮かせて、泥に埋まらない位置へ置き直すだけで変わることがあります。
これは内部洗浄では直りません。
部屋の換気扇を強く回しながら窓を閉め切ると、部屋の気圧が下がって、このホースから空気を吸い込むことがあります。
ぼこぼこと音がするなら、その状態です。
窓を少し開けて換気扇を回すと止まります。
もうひとつは部屋そのものです。
排水口、生ごみ、洗濯槽の中、濡れたままの玄関マット。
エアコンは部屋の空気を吸って吐いているだけなので、部屋のにおいを混ぜて回します。
電源を切ったまま数時間過ごして、まだにおうなら、探す場所はエアコンの外です。
葛飾ハウスクリーニングで、においの相談をどう切り分けているか
葛飾区・足立区・江戸川区で伺っています。
においのご相談では、まずさきほどの「いつ出るか」と、エアコンの型番をうかがいます。
内部が出どころだと見当がつけば、金額はその場でお出しできます。
壁掛けでお掃除機能がないものは1台12,000円、約1.5時間です。
お掃除機能つきは、内部に入っている自動清掃のユニットを外してから洗うので22,000円、約3時間かかります。
同じ住所で同じ日にもう1台まとめる場合、2台目以降は9,000円です。
作業は、カバーと送風ファンを外して、熱交換器に専用の洗浄剤をかけ、高圧洗浄ですすぎます。
羽根の溝に並んだ黒い点と、熱交換器の表面に積もった汚れは、この工程で落ちます。
養生と排水の処理まで含みます。
フィルターを洗っても消えなかったにおいは、ここに届いて初めて変わります。
天井に埋め込まれたものと室外機は、設置状況で作業できる範囲が変わるため、金額をあらかじめ出していません。
現地で確認してからお出しします。
当日に開けてみて想定と違ったときも、作業を始める前に金額をお伝えします。
黙って足すことはしません。
今日のところは、フィルターを1枚抜いて嗅ぐのと、外に出ているホースの先端を見るところまでで十分です。
この2つで、洗って消える側かどうかは、かなりの確度で分かれます。
この記事に関するよくあるご質問
- 冷房をつけた直後だけ酸っぱくて、しばらくすると消えます。これは放っておいて平気ですか
- 止まっているあいだに内部でたまったにおいが、最初の風でまとめて押し出されている出方です。
においのもとはエアコンの内部にあるので、放っておいても減りません。
分解して熱交換器と送風ファンを洗うと変わることが多い側です。 - フィルターを洗ったのに、においが消えません
- フィルター単体を嗅いでみて、そこがにおわないなら、発生源はもっと奥です。
送風ファンの羽根の溝や熱交換器の表面に汚れが積もっている状態で、フィルターを洗っても届きません。
吹き出し口の奥に黒い点が並んでいるかどうかが目印になります。 - エアコンを動かしていないときもにおいます
- その場合はエアコンの内部ではなく、排水を外に流すドレンホースか、部屋そのものが出どころのことがあります。
ホースの先が土や排水溝に埋まっていないか外で確かめ、電源を切ったまま数時間過ごしてもにおうなら、部屋側を先に探します。