洗ってすぐ戻るカビは、戻り方で2つに分かれる
浴室を洗って数日から1週間ほどで、また黒い点が出てくる。
この戻り方には2つの型があり、どちらに当たるかで打つ手が変わります。
1つめは、同じ場所に同じ形で戻る型です。
浴槽のふちや、床と壁の境目にある白いゴム状の継ぎ目(コーキング=すき間を埋めて水を止める充填材)に、洗う前とほぼ同じ線や点の並びで黒さが浮いてきます。
表面の色が抜けただけで、継ぎ目の内側に入り込んだカビが残っている状態です。
塩素系の洗浄剤は黒い色を抜く力こそ強いものの、柔らかい材料の奥までは届きにくく、表が白くなっても中にカビが残っていることがあります。
2つめは、洗う前には無かった場所に小さな点がぱらぱらと増える型です。
出やすいのは天井の四隅、ドアの下枠、シャンプーボトルの底が触れていた床、窓サッシのゴムなど。
こちらは古いカビが戻ったのではなく、新しく生えています。
浴室が乾き切らないうちに次の入浴が来る毎日をくり返していると、きれいに洗った面にもまた付きます。
見分けるには、今の状態をスマホで撮っておき、1週間後に同じ角度でもう1枚撮って並べます。
前と同じ形なら1つめ、場所が散っていれば2つめです。
両方が混ざっている浴室も多いのですが、この記事で扱うのは2つめ、乾かし方を変えれば止められる側です。
扉を開けて換気扇を回すと、奥が乾きにくい
入浴のあと、湿気を逃がそうとして浴室の扉を開け、換気扇も回しておく。
多くの家でやっている回し方かと思います。
ただ、この回し方では浴室の奥まで風が届きにくくなります。
換気扇は、近くて大きく開いている口から空気を吸い込みます。
扉が開いていれば脱衣所の空気が扉から入り、天井の換気扇へまっすぐ抜けていきます。
その通り道から外れる浴槽の向こう側の壁、床の隅、天井の遠い角では、空気がほとんど動きません。
しかも浴室の湿った空気の一部は脱衣所へ流れ出て、洗面台のまわりや脱衣所の壁まで湿らせます。
窓のある浴室で窓を開けたまま換気扇を回した場合も、似たことが起きます。
窓と換気扇が近いと、外の空気が窓から入ってそのまま換気扇へ抜け、浴室の中をほとんど通らずに出ていきます。
窓を開けると乾いた気がするのは窓際の空気が入れ替わっているからで、奥の角まで乾いているとは限りません。
変えるのは1つ。扉と窓を閉めて、換気扇を朝まで回す
扉も窓も閉めて換気扇を回すと、空気の入り口は扉の下のすき間か、扉に付いている細い格子の通気口(ガラリ=空気を通すためのスリット)だけになります。
入り口が換気扇から遠い床近くにあるので、空気は浴室の中を下から上へ、手前から奥へと横切って抜けていきます。
浴室全体に風の通り道ができるのは、閉めて回したときです。
回す時間は、最後の人が入浴を終えてから翌朝までを目安にしています。
壁や床は、見た目が乾いてからもタイルの継ぎ目やパッキンの溝に水が残ります。
早めに止めると、いちばん乾きにくい場所が湿ったまま次の入浴を迎えてしまいます。
換気扇に常時換気の設定がある機種なら、その設定にしておけば切り忘れも防げます。
もう1つ足すなら、最後に出る人がシャワーで壁と床に水をかけ、石けんの泡や皮脂を流しておきます。
カビの養分になるものを残さないためです。
湯ではなく水にすると、浴室の温度も早く下がります。
ただ、やることを一度に増やすと続きません。
まずは扉を閉めることだけ変えて、1週間様子を見るのがいいかと思います。
今夜、ティッシュ1枚で吸い込みを確かめる
扉を閉めて回しても、換気扇がそもそも空気を引けていなければ浴室は乾きません。
確かめ方は簡単です。
扉と窓を閉めて換気扇を回し、ティッシュを1枚、吸い込み口に近づけます。
吸い付いて落ちなければ、空気は引けています。
ふわっと揺れるだけ、あるいは何も起きないときは、次の2か所を見てください。
- 換気扇のカバーやフィルターのほこり。
格子が灰色に埋まっていると、モーターが回っていても空気がほとんど通りません
- 扉の下のすき間と通気口。
脱衣所側の足ふきマットやタオル、洗濯かごがふさいでいると空気の入り口がなくなり、換気扇は空回りに近くなります
フィルターのほこりは、カバーを外して掃除機で吸うだけで吸い込みが戻ることが多いです。
ほこりを取っても吸い付かない場合は、ダクトの奥か本体の側に原因があり、浴室の掃除とは別の相談になります。
扉の下にもティッシュをかざし、脱衣所側から浴室側へ引き込まれるかを見ておくと、空気の入り口が働いているかまで分かります。
葛飾でハウスクリーニングを頼む前に、1週間だけ回し方を変える
浴室のクリーニングを頼むか迷っているなら、先に換気の回し方を変え、1週間後の写真と比べてみてください。
洗ったあとも扉を開けたまま回していると、2つめの型の点はまた増えていきます。
順番を逆にすると、洗った効果が長く残りません。
葛飾ハウスクリーニングの浴室は1箇所18,000円で、作業時間は約2.5時間です。
鏡や蛇口の水垢、床の黒ずみ、天井、排水口の内側まで洗い、エプロンが外せる浴槽は開けて内側も洗います。
ただ、1つめの型、つまり継ぎ目の奥に入り込んだ黒さは、表から洗っても色が抜け切らないことがあります。
そうした場所は作業を始める前に一緒に見ていただき、どこまで落ちる見込みかをその場でお伝えします。
撮っておいた写真があると、この見極めも早く済みます。
今の1枚と、1週間後の1枚。
同じ場所に同じ形で戻っているのか、新しい場所に散っているのかを並べて見ます。
今夜の入浴のあとは扉を閉めて換気扇を回し、吸い込み口にティッシュを1枚かざすところから始めてみてください。
この記事に関するよくあるご質問
- 浴室の換気扇は、扉を開けて回すのと閉めて回すのでどちらが乾きますか
- 扉を閉めて回すほうが、浴室の奥まで空気が通ります。
扉が開いていると、脱衣所の空気が扉から入って換気扇へまっすぐ抜けるため、浴槽の向こう側や床の隅は空気がほとんど動きません。
閉めると空気の入り口が扉の下のすき間や通気口だけになり、浴室の中を横切って抜けていきます。 - 洗ったのに同じ場所に黒い線が戻るのはなぜですか
- 浴槽のふちや床と壁の境目にある継ぎ目の奥にカビが入り込み、表面の色だけが抜けた状態のことが多いです。
この場合、表から洗っても色が抜け切らないことがあります。
作業前にその場所を一緒に見て、どこまで落ちる見込みかをお伝えします。 - 換気扇がちゃんと動いているか自分で確かめられますか
- 扉と窓を閉めて換気扇を回し、ティッシュを1枚吸い込み口に近づけます。
吸い付けば空気は引けています。
揺れるだけなら、フィルターのほこりと、扉の下のすき間を足ふきマットなどがふさいでいないかを見てください。