梅雨に黒くなる場所は、湿気が続く前から決まっている
毎年、同じ場所から黒くなっていく浴室が多いです。
浴槽と壁のあいだのゴム、ドアの下の枠、床のザラついた部分、そして天井の隅。
去年もそこだった、という覚えがある方は、今年もほぼ同じ順番で出ます。
理由は単純で、カビは水だけでは増えないからです。
増えるには栄養が要ります。
浴室での栄養は、体から落ちた皮脂、石けんやシャンプーが乾いて白く残ったもの、そして泡が飛び散って壁の上のほうに付いたまま流されなかった分です。
つまり毎年黒くなる場所は、水が残る場所と栄養が溜まる場所が重なった場所ということになります。
ここが、湿気が続く前にやることの中身を決めます。
やるべきなのは「いま見えている黒を消すこと」よりも、「まだ黒くなっていない場所から栄養を落としておくこと」です。
見えないものを落とす作業なので、終わったときの見た目はあまり変わりません。
達成感は薄いです。
ただ、湿度の高い日が二週間、三週間と続いたときに差が出るのはこちらのほうです。
黒い点を消しただけの浴室は、栄養が残っているので同じ場所から戻ります。
その黒い点が表面なのか内部なのか、爪でなぞると分かる
頼む前に一つだけ確かめておくと、話が早くなることがあります。
気になっている黒い点を、爪の先で軽くなぞってみてください。
なぞった爪先に黒いものが付いたり、点の輪郭が崩れたりするなら、それは表面に乗っている状態です。
ゴムやコーキング(浴槽と壁の継ぎ目を埋めている、白いゴムのような充填材のことです)の上に居るだけなので、薬剤を効かせる時間をとれば落ちる見込みがあります。
一方、なぞっても何も付かず、点の形がまったく変わらないなら、黒はゴムの内部に入っています。
ゴムは水を含むので、表面から中へ根を伸ばされると、上から薬剤をかけても届きにくくなります。
この状態のものは、洗浄で薄くなることはあっても、完全に消えないことが多いです。
消そうとするならゴムそのものを打ち替えることになり、それは掃除ではなく工事の範囲になります。
表面か内部かで、湿気が続く前にやる作業の目的も変わります。
まだ表面に乗っているだけなら、今のうちに落とせば黒そのものと、その周りに溜まっていた栄養をまとめて減らせます。
すでに内部まで入っているなら、そこを消すことより、隣のゴムや目地へ同じことが起きるのを止めるほうに目的が移ります。
どちらにしても、湿度が上がりきる前のほうが手数は少なくて済みます。
これを先に見ておくと、当日に「ここは残るのか」というやり取りをしなくて済みます。
写真を撮れる場所なら、その点を一枚撮っておくと、依頼のときにそのまま使えます。
自分でやる範囲と、葛飾のハウスクリーニングでまとめる範囲
湿気が続く前の一回を自分でやるか頼むかは、どこまで手が届くかで決まります。
自分でやりやすいのは、壁の下半分、床、ドアのパッキンの表面、排水口の見えているところです。
ここは道具がなくても、時間をかければ進みます。
やりにくいのは四つあります。
天井、浴槽のエプロンの内側(浴槽の側面に付いている、外せるタイプのカバーです)、換気扇の中、そして鏡に固まった水垢です。
どれも脚立や工具が要るか、薬剤を選ばないと動かない汚れです。
この四つの中で、梅雨前という条件で効いてくるのは天井です。
天井は真上から見えないので放置されやすく、そこにカビが残っていると、下をどれだけ洗っても上から落ちてきて戻りが早くなります。
順番としても、天井を先に済ませてから下へ降りないと、洗い終わった床にまた汚れを落とすことになります。
自分でやるときも、脚立を出すのが面倒でも天井が最初です。
まとめて頼む場合、当サイトの浴室クリーニングは18,000円(税込・1箇所)で、作業の見込みは約2.5時間です。
エプロンが外せるつくりの浴槽なら開けて内側まで洗い、鏡の水垢取りも含みます。
半日で終わるので、湿気の季節に入る前に一日だけ空ければ足ります。
日付をどこに置くか、体感で決める
梅雨入りが発表されてから考え始めると、たいてい遅れます。
発表される頃には、浴室の中はもう乾きにくくなっているからです。
日付を決める目安として使いやすいのは、天気予報ではなく自宅の床です。
夜に入浴して、翌朝に浴室をのぞいたとき、床がまだ湿っている日が出てきたら、その週が合図だと考えてください。
乾く時間が足りなくなり始めたということなので、ここから先は汚れが残っているぶんだけカビが増えます。
すでに湿気の多い時期に入ってしまっている場合でも、やる意味がなくなるわけではありません。
ただ条件は変わります。
洗い上がった直後から湿気にさらされるので、きれいな状態が続く期間は短くなりやすいです。
今ある黒がどこまで広がっているか、そして次に自分で手を入れられるのがいつかによって、先に一度リセットしたほうがいいのか、季節が抜けるのを待ったほうがいいのかは変わります。
どちらが正しいという話ではありません。
作業する日そのものは、晴れの日に寄せられるなら寄せたほうが、洗ったあとに乾くまでが早いです。
雨の日でも作業自体はできます。
今日、浴室で見ておく三つ
最後に、読み終わったあとすぐできることを三つ挙げます。
どれも数分で終わります。
一つめは、さきほどのパッキンです。
黒い点を爪でなぞって、表面なのか内部なのかを分けておきます。
これが分かっていると、頼んだときに落ちる範囲の話が具体的になります。
二つめは、天井を見上げることです。
照明を点けて、壁との境目の四隅を順に見てください。
すでに小さな黒い点が散っているなら、下だけ洗っても戻ります。
何も無ければ、今年は下から手を付けても間に合います。
三つめは、換気扇のカバーです。
カバー越しにホコリが詰まっているのが見えるなら、換気の力が落ちています。
乾かない浴室はそれだけでカビが増えやすくなるので、ここが塞がっているかどうかは、洗うより先に効く話です。
あわせて、入浴後に換気扇を回すときは浴室のドアを閉めてください。
開けたままだと脱衣所の空気を引いてしまい、浴室の中の湿った空気が抜けきらないことがあります。
三つとも、道具を出さずに立ったまま確認できます。
今年どこから黒くなるかは、たいていこの三か所を見た時点で見当が付きます。
この記事に関するよくあるご質問
- 梅雨に入ってから頼んでも意味がありませんか
- 意味がなくなるわけではありませんが、条件は変わります。
洗い上がった直後から湿気にさらされるので、きれいな状態が続く期間は短くなりやすいです。
今ある黒がどこまで広がっているかによって、先に一度リセットするか、季節が抜けるのを待つかは変わります。 - ゴムパッキンの黒ずみは落ちますか
- 爪でなぞって黒が付いたり輪郭が崩れたりするなら表面に乗っている状態で、薬剤を効かせる時間をとれば落ちる見込みがあります。
なぞっても形が変わらないものはゴムの内部に入っていて、薄くなっても完全には消えないことが多いです。
消すにはゴムの打ち替えになり、掃除ではなく工事の範囲になります。 - 浴室クリーニングはいくらで、どのくらいかかりますか
- 浴室は18,000円(税込・1箇所)で、作業の見込みは約2.5時間です。
エプロンが外せるつくりの浴槽は開けて内側まで洗い、鏡の水垢取りも含みます。