窓まわりの汚れは、乾いているうちと固まったあとで別物になる
網戸に乗るのは、外から来た砂埃、道路の粉、季節によっては花粉、それと小さな虫です。
乗った直後は網目の上に置かれているだけなので、触れば落ちます。
やっかいになるのはそこからで、雨で濡れて乾く、また濡れて乾く、をくり返すと、網目の交わっている点に固まって残ります。
こうなると水をかけても流れません。
サッシの下レール——窓が左右に走る、下側の溝のことです——も同じ道をたどります。
乾いた砂の状態なら、掃除機か細いブラシでほとんど取れます。
ところが雨が吹き込んで砂と混ざり、そのまま乾くと、溝の底に薄い泥の層ができます。
この層はこすっても粉になって広がるだけなので、先に水を入れてふやかす時間が要ります。
つまり「いつ洗うか」は、暦の話に見えて、実際は「どちらの状態で手を付けるか」の話です。
乾いた砂のうちに触れば、1枚あたり十数分で終わる作業が、固まったあとだと半日仕事になります。
締め切る季節に入る前に回すと、汚れが止まる期間ができる
網戸とサッシに砂が乗るのは、窓を開けている間と、雨風が吹き込む日です。
窓を締め切って冷暖房で過ごしている期間は、外からの砂が入りにくくなり、汚れの増え方がゆるみます。
ここが日取りの決め手になります。
締め切る季節に入る直前に一度きれいにしておくと、そのあとしばらく汚れが増えない時間が続きます。
次に窓を開け始めるときに、洗った状態のまま迎えられる、という形です。
逆に、窓を開け始める直前に洗うとどうなるか。
開けたその日から砂が乗り始めるので、きれいな期間はほとんどありません。
同じ1回の作業でも、置く位置で持ちが変わります。
締め切りに入る節目は年に2回あります。
冷房で閉じる手前と、暖房で閉じる手前です。
年に1回だけと決めるなら、窓を開ける季節が終わったあと、暖房に切り替わる手前に置くほうが進みます。
水を使う作業なので、気温も効くからです。
寒さが本格化してからベランダで水を流すと、手がかじかむうえに乾きも遅く、1枚にかかる時間が伸びます。
水をかける前に、乾いたまま落とす
ここは順番を逆にすると取り返しがつきにくい場所です。
よくあるのは、いきなりホースや濡れた雑巾から始めてしまうことです。
網目に乗っていた乾いた砂が水を吸って泥になり、網目の内側に押し込まれます。
そうなると、もう一度乾かしてから落とし直すことになります。
進む順番は4つです。
- 乾いたまま、網戸の外側から掃除機のブラシノズルで吸う
- 下レールも乾いたまま、細いブラシで溝の角の砂を真ん中へ掃き出してから吸う
- 粉っぽい汚れが取れてから、水や洗剤に移る
- 濡らして洗うときは、上から下へ動かす
1で押しつけないのは、網が押すと伸びるためです。
触れるか触れないかの距離で動かします。
2で水を入れないのは、この段階で濡らすとさっきの泥ができるからで、乾いているうちが一番楽に取れます。
4を上からにするのは、下から始めると落ちてきた汚れの上をまた触ることになるためです。
拭き上げのときは、網を内と外から挟むように当てると、押して伸ばさずに済みます。
網戸を外すかどうかは、先に上枠を見て決める
外して洗えるなら、そのほうが早く終わります。
ただ、外せるかどうかと、外して洗う場所があるかどうかは別の話です。
多くの網戸は上枠に外れ止めという部品が付いています。
強風で網戸が外れて落ちないよう、レールから抜けないように留めておく小さな金具です。
これを緩めないと外れない型が多いので、力任せに持ち上げると枠がゆがみます。
外せる型だと分かっても、次にどこで洗うかが残ります。
ベランダに寝かせて置ける広さがあるか、洗っている最中に風で動かない置き方ができるか。
上階で置き場所が取れないなら、外さずにその場で洗うほうが安全です。
外さない場合は、室内側に水が回らないよう、窓枠の下と足元に水を吸うものを敷いてから始めます。
この判断は、作業を始める前に窓の上のほうを一度見るだけで付きます。
順番としては、道具を用意するより先です。
葛飾ハウスクリーニングで窓とサッシに触るのはどの場面か
葛飾ハウスクリーニングの料金表のうち、窓とサッシが作業範囲に入っているのは、空室・退去後クリーニングです。
家具が入っていない状態で、床、水回り、窓、建具、収納の中までまとめて回すメニューで、間取りごとの定額でお受けしています。
家具が無いことは、窓まわりにとっては大きい条件です。
窓の前に立てますし、網戸を外して寝かせる場所も部屋の中に取れます。
カーテンも外れているので、洗ったあと乾くまで置いておけます。
入居中のお部屋で同じことをしようとすると、まず窓の前の物をどける工程から始まります。
入居中のお住まいで窓まわりだけを単品で、というメニューは、今のところ料金表に置いていません。
入居中にお受けしているのは、料金表にある水回りとエアコンです。
ご自分で窓まわりをやる場合は、ここまでの順番でやると手戻りが少なくなるかと思います。
今日やるのは、下レールを指でなぞること
日取りを決める前に、いま自分の家がどちらの状態かを確かめます。
よく開け閉めする窓を1つ選んで、下レールの溝を指の腹でなぞってみてください。
なぞる場所は、溝の端から10センチほど内側です。
端は砂と水がたまりやすく、状態が一番はっきり出ます。
指に粉が付くなら、乾いた砂の状態です。
掃除機と細いブラシで、その日のうちに終わる範囲に収まります。
指でなぞっても動かず、溝の底が黒い層になっているなら、泥が乾いた状態です。
水を入れてふやかす時間が必要なので、半日ぶんの予定を取っておくと途中で止まらずに済みます。
溝の角だけが黒い線になっている場合は、角から先に当てます。
角は平らな道具が届かないので、歯ブラシか綿棒のほうが入ります。
網戸のほうは、外の明るいほうへ向けて見ます。
逆光で見ると、網目が詰まっている部分だけ暗く見えます。
全体が均一に暗いなら全面、下半分だけが暗いなら下だけ、と範囲が決まります。
窓を締め切る季節に入る前に、この2つを見ておくと、その年やるかどうかと、どれだけ時間を取るかが同時に決まります。
この記事に関するよくあるご質問
- 網戸とサッシは年に何回洗えばいいですか
- 回数を決めるより、窓を開ける季節が終わって締め切りに入る手前に1回置くほうが持ちます。
締め切っている間は外から砂が入りにくいので、洗ったあとの状態が次に窓を開け始めるまで続きます。
年に1回に絞るなら、開ける季節の直前ではなく、終わったあとに置くほうが同じ1回でも長く保てるかと思います。 - 網戸に水をかける前に掃除機をかけるのはなぜですか
- 乾いた砂埃は網目に乗っているだけなので吸えば取れますが、水を含むと泥になって網目の内側に入り込みます。
そうなると一度乾かしてから落とし直すことになり、二度手間です。
乾いたまま吸う、それから水に移る、という順番だと手戻りが少なくなります。 - 窓と網戸だけのクリーニングは頼めますか
- 料金表に載せている作業のうち、窓とサッシが作業範囲に入っているのは空室・退去後クリーニングです。
家具が入っていない状態で、床・水回り・窓・建具・収納の中までまとめて回す間取りごとの定額メニューになります。
入居中のお住まいで窓まわりだけを単品で、というメニューは今のところ料金表に置いていません。