「何年に1回」の答えが人によってずれるところ
エアコンクリーニングの間隔を調べていると、1年おきと書いてあるものと、数年おきで足りると書いてあるものが混ざっていて、どれを取ればいいのか決まらない、ということが起きます。
ずれているのは答えのほうではなく、数えている単位のほうかと思います。
年数はカレンダーの長さですが、エアコンの中に溜まるものは、その機械が通した空気の量で増えていきます。
同じ「3年」の中身が人によって揃わないのは、そのためです。
エアコンは運転しているあいだ、部屋の空気を吸い込んで、熱交換器(アルミの薄い板がすき間なく並んだ部分。
ここで空気を冷やしたり温めたりします)に通してから吹き出しています。
吸い込むときにほこりが一緒に入り、冷房のときは板の表面に結露した水が残ります。
ほこりと水気が同じ場所で重なると、そこから黒い点が出てきます。
だから、去年取り付けて毎日つけっぱなしにしている部屋の1台と、5年前からあるけれど夏に数回しか入れない部屋の1台では、洗う順番が入れ替わることがあります。
年数の長いほうが必ず先、にはなりません。
「何年に1回か」をそのまま年で答えようとすると、この差を全部ならしてしまいます。
答えを引き直すなら、カレンダーではなく、動かした時間のほうを見ます。
カレンダーではなく、動かした時間で数え直す
やることは掛け算ひとつです。
台ごとに、1日あたり何時間動いているかと、1年のうち何か月使うかを書き出して、掛けます。
1日の時間は、実際につけている時間で見ます。
就寝中もつけたままにする部屋は、寝ているあいだの分を入れます。
外出中に切っているなら外します。
月数は、冷房しか使わない部屋なら夏の数か月、同じ機械で暖房も使っている部屋なら、その分を足します。
細かい精度はいりません。
1時間単位で合っていれば十分です。
台ごとに並べると順番が見える
たとえばリビングを1日14時間・年5か月、寝室を1日8時間・年4か月とすると、動かした時間はリビングのほうが倍以上になります。
この2台を同じ間隔で管理する理由はありません。
次に洗う1台を選ぶなら、時間の長いほうが先です。
ここで出した数字に「この時間を超えたら洗う」という線は引きません。
部屋の条件が違いすぎて、ひとつの数値に落とせないからです。
使うのは順位のほうです。
家に2台以上あるなら、まず並べ替える。
それだけで、どれを今年に回してどれを来年にするかが決まります。
1台しかない家なら、去年と今年で時間が増えたか減ったかを見ると、前に洗ったときより早める必要があるかどうかが見えてきます。
時間が短くても先に回したほうがいい台
台所とつながった部屋のエアコンは、油を含んだ空気を吸うので、同じ稼働時間でも汚れ方が変わることが多いです。
ペットがいる部屋は毛を吸い込みます。
道路に面していて窓をよく開ける部屋も、外のほこりが入ってきます。
逆に、長いあいだ止めたまま湿気の多い季節をまたいだ台は、動かしていなくても中で黒い点が育っていることがあります。
時間の順位を作ったあとで、この条件に当てはまる台をひとつ上に上げる。
それくらいの調整でいいかと思います。
条件を細かく足していくと、また決められなくなります。
前回がいつだったか思い出せないときの手がかり
前回の清掃を覚えていないというのは、記憶に残る出来事として立っていないということなので、少なくともここ1、2年ではないことが多いです。
ただ、それだけだと「相当前」としか言えないので、手がかりを外から拾います。
本体のラベルを見ます。
壁掛けのエアコンは、本体の側面か、前面のパネルを開けた内側に、製造年の入ったラベルが貼ってあります。
買った年を覚えていなくても、ここを見ればその機械が何年ものかは分かります。
一度も洗っていないなら、その年数ぶんが溜まっている、という上限が出ます。
引っ越しや設置と紐づけます。
前に洗ったことがあるなら、たいてい何かのついででやっています。
引っ越したとき、家族が増える前、体調を崩したとき。
そういう出来事に紐づけて思い出すと、年が特定できることがあります。
支払いの記録を探します。
過去に業者に頼んでいれば、メールの受信箱に予約の控えや明細が残っています。
「エアコン」「クリーニング」で検索をかけると、日付ごと出てくることがあります。
吹き出し口を覗きます。
ルーバー(吹き出し口で風向きを変える板)を手で軽く開けて、奥の羽根を懐中電灯で照らします。
黒い点が散っているようなら、前回からそれなりに経っています。
見て分かるほど出ているなら、年の特定にこだわる意味はもうありません。
順位の上のほうに置いて構わないと思います。
葛飾のハウスクリーニングとして、間隔をどこで区切っているか
葛飾区・足立区・江戸川区で伺っていて、お見積りのときにいつもうかがうのが、その設備をどのくらいの期間お使いかと、前回洗ってからどのくらい経っているかです。
ここで扱いが3つに分かれます。
3年以内、または前回の清掃から3年以内なら、料金表の金額のままお受けします。
3年から10年のあいだも、金額は変わりません。
汚れの量で作業時間は前後しますが、そこはこちらの見込みの話で、当日の請求に足すことはしません。
10年以上お使いのもの、または黒ずみが固まっているものは、使う薬剤と手数が変わることがあるので、現地で確認してから金額をお出しします。
この3年という区切りは、「3年で洗ってください」という決まりではありません。
標準の作業でひととおり落ちる範囲に収まるかどうか、こちらが段取りを組むための線です。
動かした時間が長い台なら3年より前に回したほうがいいこともありますし、ほとんど使っていない部屋なら、3年を過ぎていても標準の作業で足りることがあります。
順位のほうが、この区切りより先に来ます。
今日メモに4行だけ書く
この記事を閉じたあと、紙でもスマホのメモでも、台ごとに4行書いておくと、次に決めるときに迷いません。
設置場所(リビング・寝室・子ども部屋)。
1日の稼働時間と、1年の使用月数。
本体ラベルの製造年。
前回洗った記憶があるかないか。
この4つです。
場所を書くのは、あとで見返したときにどの台の話か分からなくなるのを防ぐためで、台数が2台を超えると効いてきます。
そしてこの4行は、そのまま問い合わせのときに伝える内容と重なります。
エアコンなら型番を一緒に送っていただければ、訪問しなくても金額をお出しできます。
次に洗ったら、同じメモに日付を足します。
「何年に1回」で悩む状態は、前回の日付が手元に残っていないから起きています。
1行の記録さえあれば、次からは掛け算と日付を見るだけで、その年に回すかどうかが決まります。
今年は洗わないと決めた台も、決めたこと自体を書いておくと、来年また最初から考え直さずに済みます。
この記事に関するよくあるご質問
- 前回いつ洗ったか分からない場合、どう伝えればいいですか
- 分からない、とそのままお伝えいただいて構いません。
代わりに、エアコン本体のラベルに書かれている製造年と、1日どのくらい動かしているかを教えていただけると、汚れの量の見当がつきます。
型番も一緒に送っていただければ、訪問しなくても金額をお出しできます。 - 使っている年数によって料金は変わりますか
- 3年以内でも、3年から10年のあいだでも、料金表の金額は変わりません。
汚れの量で作業時間は前後します。
10年以上お使いのもの、黒ずみが固まっているものは、薬剤と手数が変わることがあるので、現地で確認してから金額をお出しします。 - あまり使っていない部屋のエアコンは後回しでいいですか
- 家の中で順番をつけるなら、動かした時間が長い台が先になることが多いです。
ただ、台所とつながった部屋にある台や、長く止めたまま湿気の多い季節をまたいだ台は、時間が短くても先に見ておくほうが安心かと思います。