空室の定額に入っているもの、入っていないもの
空室・退去後クリーニングは、家具が入っていない状態の部屋をまとめて仕上げる定額メニューです。
1R・1Kが30,000円、1LDK・2Kが44,000円、2LDK・3Kが58,000円、3LDK以上が79,000円。
この金額に入っているのは、床、水回り、窓とサッシ、建具、そして収納の中までです。
作業時間は1R・1Kで約4時間、3LDK以上で約11時間を見ています。
この定額に入っていないのが、エアコンの内部洗浄です。
料金表の「そのほかの費用」に、空室クリーニングと同時にエアコンを洗う場合はエアコンの料金を加算する、と書いてあります。
表面を拭くところまでは部屋の仕上げに含まれますが、カバーを外して中を洗う作業は別メニューです。
ここが分かれていることを知らないまま日程を組むと、内見の前日になってから「エアコンの中は洗っていません」という話になります。
金額の問題というより、もう一日入れ直せるかどうかの問題になるので、先に切り分けておくほうが動きやすいかと思います。
エアコンだけ定額から外してある理由
理由は3つあります。
どれも、混ぜてしまうと誰かが損をするという話です。
ひとつ目は、部屋の広さと台数が一致しないことです。
空室の定額は間取りで決まります。
ところが、1Kでも居室と玄関側の2台が付いている部屋がありますし、3LDKでもリビングの1台だけ、という部屋もあります。
広さで決まる金額の中にエアコンを入れてしまうと、台数の多い部屋と少ない部屋で作業量がまったく違うのに、同じ金額になってしまいます。
ふたつ目は、作業の中身が別物であることです。
空室クリーニングは、部屋の表面を端から端まで洗って拭き上げていく仕事です。
対してエアコンは、カバーと送風ファンを外し、養生をして、熱交換器(空気を冷やすための金属のフィンが並んだ部分)を専用の洗浄剤と高圧洗浄ですすぎ、出た汚水を受けて処理します。
使う道具も、床を汚さないための段取りも違います。
みっつ目は、機種による差です。
壁掛けのお掃除機能なしが約1.5時間、お掃除機能つきが約3時間。
自動清掃ユニットの取り外しがあるぶん、同じ1台でも倍近く変わります。
この差を定額に丸めると、エアコンが1台もない部屋のオーナーが、他の部屋の機能つきエアコンのぶんを負担することになってしまいます。
葛飾ハウスクリーニングで同じ日にまとめるときの足し方
足し算の順番は決まっています。
先に間取りで定額を決めて、そのあとにエアコンを台数ぶん足す。
この2段階です。
まず1段目。
家具を出したあとの間取りが1LDK・2Kなら44,000円、2LDK・3Kなら58,000円というように、部屋のほうで金額が確定します。
ここにエアコンは一切入っていません。
2段目がエアコンです。
1台目は、壁掛けのお掃除機能なしが12,000円、お掃除機能つきが22,000円。
2台目以降は、同一住所・同日であれば9,000円です。
空室クリーニングと同じ日に入れるなら、この同一住所・同日の条件はそのまま満たします。
つまり、部屋の定額に、1台目の金額と、2台目以降の9,000円を台数ぶん重ねていく形です。
天井埋め込みと室外機だけは、機種と設置状況を見てからお出しするので、この足し算には乗りません。
見積もりでも、空室クリーニングの行とエアコンの行は分けて書きます。
分けてあると、予算の都合でエアコンを次の入居までに回す、という判断がその場でできます。
ひとつの金額に丸めてしまうと、どこを削れるのかが読めなくなります。
時間も同じように積み上がります。
1LDK・2Kの約6時間に、お掃除機能なしのエアコン1台なら約1.5時間が乗る、という見方です。
台数が増えるほど1日で終わるかどうかが変わってくるので、時間のほうも先に足しておくと、鍵の受け渡しの段取りが立てやすくなります。
台数と機種は、鍵を受け取った日に数える
見積もりの精度は、エアコンの情報がどれだけ揃っているかでほぼ決まります。
間取りは図面で分かりますが、エアコンは現物を見ないと数えられません。
数えるのは3つです。
台数、各台がお掃除機能つきかどうか、そして天井埋め込みや室外機が対象に入るかどうか。
お掃除機能の有無は、リモコンに「お掃除」や「フィルター自動お掃除」の表示があるか、室内機の前面パネルを開けてラベルの型番を控えるかで分かります。
型番を送っていただければ、こちらで確認して金額をお出しできます。
賃貸の場合、入居者が自分で付けたエアコンが残っていることがあります。
これが残置になるのか撤去されるのかで、洗う対象かどうかが変わります。
管理会社との取り決めを確認してから台数に入れるほうが、あとで数が動きません。
退去から募集までの、どこに入れるか
同じ日にまとめる利点は、金額の条件だけではありません。
エアコンの洗浄は水を扱う作業なので、同じ日に組むなら、エアコンを先に済ませて、床の仕上げを最後に回せます。
逆に、床を仕上げたあとの部屋に別日でエアコンだけ入れると、養生を一から敷き直すことになります。
内見が始まってからエアコンを洗うのも、動きとしては窮屈です。
内見の途中で運転を入れたときのにおいが気になることはありますし、案内の予定と作業日が重なると調整が要ります。
募集を開けるより前に、部屋とエアコンを一度で終わらせておくほうが、そのあとが静かになるかと思います。
今日できることをひとつ挙げるなら、退去のチェックリストか間取り図のメモに、エアコンの行を1行足すことです。
「エアコン ○台/お掃除機能つき ○台/天井埋め込み・室外機の有無」。
この1行があるだけで、部屋の定額とエアコンの加算を分けて考えられるようになり、見積もりを頼むときにこちらから聞き返すことも減ります。
鍵を受け取って部屋を一周するときが、いちばん確実に数えられるタイミングです。
この記事に関するよくあるご質問
- 空室クリーニングを頼めば、エアコンの中も洗ってもらえますか
- 空室・退去後クリーニングの定額には、エアコンの内部洗浄は含みません。
同じ日にエアコンも洗う場合は、間取りごとの定額に、エアコンの料金を加算する形になります。
見積もりでも行を分けてお出しします。 - 空室クリーニングと同じ日にエアコンを2台頼むと、2台目も9,000円になりますか
- 2台目以降が9,000円になる条件は同一住所・同日です。
空室クリーニングとエアコン洗浄を同じ日に組む場合も、エアコンの台数の数え方は変わりません。
1台目は壁掛けのお掃除機能なしが12,000円、お掃除機能つきが22,000円です。 - 天井に埋め込まれているエアコンも同じように足せますか
- 天井埋め込みと室外機は、機種と設置状況を確認してから金額をお出しします。
料金表にも金額を載せていません。
空室クリーニングの定額とは別に、確認したうえでお伝えします。