浴槽の横にある板を、エプロンと呼びます
浴槽の外側で、洗い場に立ったときに正面から見える側面の板。
これがエプロンです。
浴槽と一体の部品に見えますが、多くのユニットバスでは取り外せる別部品で、その裏側は浴槽の底と床のあいだの空洞になっています。
空洞に何が入るのか。
浴槽のフチと壁の合わせ目、エプロンの上の縁、排水部品のまわり。
このあたりから洗い場のお湯が少しずつ回り込み、髪と皮脂と石けんのかすを一緒に運んでいきます。
運ばれたものは空洞の床に落ちて、そこから先へ行き場がありません。
浴室のなかで唯一、掃除の手が入らないまま濡れたままになる場所です。
毎日ちゃんと洗っているのに浴室の匂いが取れない。
朝に窓を開けて換気しても、夕方に帰ってくると戻っている。
壁も床も天井も見た目には汚れていない。
この順番で心当たりを消していって最後に残るのが、エプロンの内側であることが多いです。
ここから先は、自分の家の浴槽がそもそも開く型なのかを確かめるところから始まります。
開かない型を無理に開けようとすると、直せない壊し方になります。
自宅の浴槽が開く型かどうかは、しゃがんで継ぎ目を見れば分かります
洗い場にしゃがんで、浴槽の側面を横から見てください。
見るのは3か所です。
床との境目に、一本の線が通っているか。
エプロンが外れる型は、板の下端が床の上に乗っているだけなので、そこに継ぎ目が出ます。
指の爪を当てると、わずかに引っかかる段差があります。
板の下端や左右の端に、ネジや爪の頭が見えるか。
ネジで留まっている型はドライバー1本で外れますし、ネジが無くても、上の縁に引っ掛けて下を差し込んでいるだけの型があります。
浴槽のフチの下に、指がかかるくぼみがあるか。
持ち上げて外す型は、手をかける場所が必ずどこかに作ってあります。
どこにも手がかりが見つからないなら、外す前提の設計ではないと考えたほうがいいです。
反対に、板と床のあいだがコーキングで完全に埋められている、そもそも継ぎ目が見当たらず一枚の面に見える、という浴槽は外れません。
この型で無理に隙間を作ろうとすると、防水のために埋めてあるところを開けることになります。
型番から取扱説明書を引く手もあります
浴室の入り口の枠、浴槽のフチの裏、洗い場側の壁の下のほうに、メーカー名と型番のシールが貼ってあることが多いです。
型番が読めれば、メーカーのサイトで取扱説明書が見つかります。
そこに「エプロンの取り外しかた」という項目があるかどうかで判断できます。
項目そのものが無いなら、外して掃除する設計にはなっていません。
見に行くのは今日できます。
しゃがんで側面を撮った写真が1枚あると、開く型かどうかの見当は、こちらでも同じように付きます。
開けたあと、内側で何をしているか
外した先の手順には順番があります。
順番を変えると、あとの工程が重くなります。
最初にやるのは、乾いた状態のまま溜まったものを取ることです。
髪の塊、石けんのかす、砂。
ここでいきなりシャワーをかけると、浮いたものが奥へ流れて排水部品のまわりに集まり、かえって取り出しにくくなります。
だから先に掻き出します。
次に洗浄剤を置いて、時間を待ちます。
空洞の床や浴槽の裏側に付いているのは、水分を含んだまま長く置かれた汚れなので、こすって落とすというより、ゆるめてから流すほうが早いです。
待っているあいだに、鏡や蛇口など別の場所を進めます。
浴室に約2.5時間を見ているのは、こういう待ち時間を挟みながら順に回すためです。
そのあとに流して、水気を拭き取ります。
拭かずに閉じると、開ける前とほとんど同じ環境に戻ってしまいます。
最後にエプロンを戻します。
上の縁のツメを先に引っ掛けてから下を入れる型が多く、ここを合わせずに正面から押し込むと板が歪みます。
閉めたあとで浴槽のフチとの隙間が均等かどうかを見て、片側だけ空いていたら入れ直します。
自分でやるなら、どこで止めるかを先に決めておく
外せる型だと分かれば、開けること自体は自分でできます。
判断の分かれ目は、その浴槽を前に一度でも開けたことがあるかどうかです。
何年も開けていない浴槽は、爪やパッキンが固くなっています。
片側だけ強く引くと、爪の付け根から割れます。
エプロンは化粧板なので、割れたら同じ色と型の板を取り寄せることになり、年数が経った浴室だと部品の供給が終わっていることもあります。
両手を下端にかけて左右を均等に持ち上げ、そこで動かないようなら止めておく。
これを先に決めておくと、迷いながら力を入れずに済みます。
外さずにできることも、いくつかあります。
浴槽のフチと壁の合わせ目を細いブラシでなぞる。
排水口の中の部品を全部外して洗う。
入浴のあとに浴槽の側面へ冷水をかけて温度を下げる。
どれも空洞へ入っていくものを減らす方向の手当てで、すでに溜まったものには届きませんが、次に開けるまでの間隔は延ばせるかと思います。
葛飾ハウスクリーニングの浴室18,000円に、エプロンの内側は入っています
浴室のクリーニングは1箇所18,000円(税込)、標準的な汚れ方で約2.5時間を見ています。
この金額の中に、エプロンが外せるつくりの浴槽は開けて内側まで洗うことと、鏡のウロコ取りが入っています。
別料金にしていないのは、開けてみないと浴室全体の匂いの出所が決まらないことがあるからです。
作業を始める前に、どこをどこまで洗うかをその場で見ていただきます。
エプロンが外れる型かどうかも、そのときに一緒に確認します。
開かない型だった場合は、その前提で当日の進め方をお伝えします。
設備を10年以上お使いの浴室、または水垢や黒ずみが固まっている浴室は、使う薬剤と手数が変わることがあるため、現地を見てから金額をお出しします。
逆に言えば、それ以外は料金表の金額のままです。
今日のうちに1つだけやるとすれば、洗い場にしゃがんで浴槽の側面の下端を見ることです。
継ぎ目があるか、ネジが見えるか。
そこが分かっているだけで、頼むときに話が早く進みます。
この記事に関するよくあるご質問
- エプロンが外せない浴槽もありますか
- あります。
床との境目に継ぎ目が見当たらない、板と床のあいだがコーキングで埋まっている、取扱説明書に取り外しの項目が無い、このどれかに当てはまる浴槽は外す設計になっていない型です。
しゃがんで側面の下端を見て、ネジや爪の頭があるかどうかで見当がつきます。 - 浴室クリーニングにエプロンの内側は含まれますか
- 含まれます。
浴室は1箇所18,000円(税込)・約2.5時間で、エプロンが外せるつくりの浴槽は開けて内側まで洗います。
鏡のウロコ取りも同じ料金に入っています。 - 自分でエプロンを外してもいいですか
- 外せる型なら開けられます。
ただ長く開けていない浴槽ほど爪が固くなっていて、片側だけ強く引くと割れることがあります。
化粧板なので割れると同じ型を取り寄せることになります。
下端に両手をかけて左右を均等に持ち上げ、そこで動かないようなら止めておくほうが無難かと思います。