空室の作業は天井から床へ、一方通行で進む
家具が入っていない部屋は、上から下へ一方向に流します。
最初に触るのは天井、照明のまわり、エアコンの上面、カーテンレール、扉の上枠。
次に壁とスイッチのプレート、収納の中と棚板。
それから窓、サッシの溝、網戸。
水回りがそのあとで、床がいちばん最後です。
理由は単純で、上を触ると下に落ちるからです。
天井際の埃を払えば壁を伝って床に積もり、サッシの溝を洗えば水が床に垂れます。
床を先に仕上げてしまうと、上の工程が終わるころにはもう一度やり直すことになります。
1R・1Kでも床の拭き上げには相応の時間がかかるので、二度手間はそのまま作業時間の増加になります。
部屋を回る順番にも同じ考え方を使います。
玄関からいちばん遠い部屋から始めて、玄関に向かって出てくる。
最後に拭いた床を自分で踏まないためです。
廊下と玄関のたたきは、その日いちばん最後に触る場所になります。
途中で「ここだけ先に見せたい」と場所を飛ばすと、この一方通行が崩れます。
オーナーや管理会社の方が途中で立ち寄る場合は、作業の始まりか終わりに時間を合わせていただくほうが、結果として早く終わることが多いです。
間取りの作業時間が、その日の終わる時刻を決める
空室クリーニングの見込み時間は、間取りごとに置いています。
1R・1Kで約4時間、1LDK・2Kで約6時間、2LDK・3Kで約8時間、3LDK以上で約11時間です。
床・水回り・窓・建具までを一通り含んだ時間で、汚れ方によって前後します。
この数字を、そのまま時計に置いてみてください。
朝9時開始なら、1Kは午後1時ごろ、1LDKは午後3時ごろ、2LDKは夕方に終わる計算になります。
3LDK以上の約11時間は、1日の作業時間としては収まらないことが多い長さです。
そのため3LDK以上は、最初から2日に分けて日程を置くほうが現実的かと思います。
ここで見落とされやすいのが、終わった直後の床です。
最後の工程が拭き上げなので、作業完了の時点では床がまだ乾いていません。
同じ日の夕方に募集用の写真を撮ろうとすると、光の当たり方によっては拭き筋が写り込みます。
撮影と内見は、作業の翌日以降に置くのが安全です。
エアコンの洗浄は、この間取りごとの時間には入っていません。
同じ日にまとめる場合は、台数ぶんの時間を別に足す必要があります。
内見日から逆に引くと、決める日付は4つになる
日程は、先に空いている日を押さえるのではなく、内見日から逆に引いていくと決めやすくなります。
置く日付は4つです。
撮影日は、内見日より前で、作業日の翌日以降。
床が乾いてから撮ります。
作業日は、その撮影日の前日以前。
1日で収まる間取りなら1日、3LDK以上なら2日を確保します。
鍵の受け取りは作業日より前。
当日の朝に鍵を受け渡す段取りだと、待ち時間がそのまま作業時間を削ります。
そして残置物の撤去と家具の搬出完了が、いちばん手前です。
たとえば2LDKで内見日が決まっている場合、作業は約8時間で1日。
撮影を作業の翌日に置くと、作業日は内見日の2日前。
鍵はその前日までに受け取り、家具の搬出はさらにその前に終わっている、という並びになります。
家具や残置物が残っているかどうかは、日程だけでなくメニューそのものに関わります。
間取りごとの定額は、家具が入っていない状態を前提にした金額です。
当日に大きな家具が残っていると、床も収納の中も最後まで洗えず、その部分だけ後日やり直しになります。
搬出の完了日は、日程の中でいちばん動かしにくい杭だと考えておくといいかと思います。
電気と水道が止まっていると、当日は手が止まる
洗浄剤も機材も、こちらで持ち込みます。
用意していただくものはありません。
ただし水道と電気だけはお借りします。
退去の精算でどちらも契約を止めて、次の入居者が決まるまでそのまま、という状態は珍しくありません。
その部屋に作業日を入れると、当日に水が出ず、掃除機も高圧洗浄の機材も動かせません。
玄関で止まったまま、日を改めることになります。
日程の組み立てで先に潰しておきたいのは、この一点です。
共用部の水栓が使える建物もありますが、使ってよいかどうかは管理会社の判断で変わります。
作業日を決めたら、その部屋の水道と電気が当日使える状態かを確認して、止まっているなら開通の手配を作業日より前に入れてください。
同じタイミングで確認しておくと当日が楽なのが、エレベーターの養生申請と駐車場です。
養生(ようじょう)は、通り道や壁を汚さないようシートで覆う作業のことで、大型の荷物を運ぶときと同じ扱いで申請が要る建物があります。
敷地内に停められない場合は近隣のコインパーキングを使います。
葛飾でハウスクリーニングに空室を頼むとき、先に伝える5つ
葛飾ハウスクリーニングで空室のご相談をいただくとき、日程を組むために伺うのは次の5つです。
間取り。
部屋数で作業時間も金額も変わるので、ここが起点になります。
家具や残置物が残っているかどうか。
残っているなら搬出予定日まで教えていただけると、作業日の候補がその場で絞れます。
エアコンの台数と種類。
空室の定額とは別に足すので、台数によっては当日の終了時刻が動きます。
水道と電気が使える状態か。
そして内見日です。
この5つが揃うと、逆に引いた日付をその場でお出しできます。
逆に、間取りだけで日を押さえてしまうと、あとから搬出日や開通日が理由でずらすことになりがちです。
今日できるのは、紙でもメモアプリでもいいので、内見日を右端に書いて、そこから左に撮影日・作業日・鍵の受け取り・搬出完了の4つを並べてみることです。
並べた時点で、どこか1つが物理的に入らないことに気づくかもしれません。
日程が詰まっているとわかるのは、当日ではなく今のほうがずっといいはずです。
この記事に関するよくあるご質問
- 空室クリーニングは1日で終わりますか
- 間取りごとの見込みで決まります。
1R・1Kで約4時間、1LDK・2Kで約6時間、2LDK・3Kで約8時間、3LDK以上で約11時間を見ています。
3LDK以上は1日に収まらないことが多いので、2日に分ける前提で日程を組みます。
汚れ方によって前後します。 - 内見日の何日前に作業を入れればいいですか
- 床の拭き上げが最後の工程になるので、撮影や内見は作業の翌日以降に置くと安心です。
作業が1日で収まる間取りなら、内見日の2日前を作業日の目安にします。
3LDK以上は作業に2日見るため、もう1日前に倒します。 - 当日、水道と電気は使えないとだめですか
- 洗浄剤と機材は持ち込みますが、水道と電気だけはお借りします。
退去精算で契約を止めたままだと当日に水が出ず、作業が進みません。
作業日までに開通しているかを確認していただくのが、日程どおりに終わらせるいちばんの近道です。