その白い曇りは、1種類の汚れではありません
浴室の鏡に残る白いモヤは、性質の違う汚れが重なっています。
上にあるのは、シャンプーの飛沫や体を洗ったときの泡が乾いて残った石けんカスと皮脂。
その下にあるのが、水道水に含まれるミネラル分です。
濡れて乾いてを何年も繰り返すと、水分だけが飛んでミネラルが残り、層になって固まります。
ここで起きているのは、性質が正反対の汚れが上下に重なっている状態です。
石けんカスと皮脂は酸性の側の汚れなので、中性か弱アルカリ性の洗剤で落ちます。
ミネラル分の水垢はアルカリ性なので、酸性の洗剤で溶かします。
片方に効くものは、もう片方にはほとんど効きません。
市販の水垢用洗剤を買ってきてかけたのに何も変わらなかった、という話をよく聞きます。
洗剤の力が足りないというより、上の層に阻まれて下まで届いていないことが多いです。
順番を変えるだけで結果が動くことがあるので、道具を増やす前にそこから見直します。
先にアルカリ、あとから酸
順番は3段階です。
一段目は、中性か弱アルカリ性の浴室用洗剤でスポンジをかけて、石けんカスと皮脂を落とします。
ここで鏡がいったん透明に近くなるなら、そもそも下の層は薄いということで、この時点で終わることもあります。
二段目は、水気をしっかり拭き取ってから、酸性の洗剤を使います。
乾いた面に載せるのは、水が残っていると洗剤が薄まって濃度が落ちるためです。
液体はガラスの上を流れ落ちてしまうので、キッチンペーパーを鏡に貼って洗剤を染み込ませ、その上からラップをかけて乾かないようにします。
20〜30分ほど置いてから一度めくって、指で触って確かめる、くらいが扱いやすいです。
置く時間を伸ばすほど落ちるという性質ではなく、後で書く別の問題が出ます。
三段目は、すすぎです。
酸性の洗剤を残したまま終えると、鏡の縁の金属や目地に回り込んで別の傷みを作ります。
シャワーで流し、乾いた布で水を残さず拭き取ります。
最後に拭き上げるところまでが手順です。
爪でこすってざらっと引っかかるようなら、パックを1回追加します。
それでも段差が残るときは、洗剤で溶ける範囲を超えていると考えて、次の判断に移ります。
削る前に確かめる3点
削る、つまり研磨剤や専用パッドでこする段階に入る前に、確かめてほしいことが3つあります。
順番を守って洗ってもだめだったから削る、という流れ自体は自然なのですが、削るのは戻せない作業です。
曇り止めの加工がされた鏡ではないか
浴室の鏡には、表面に加工がされているものがあります。
研磨すると加工ごと削り落とすので、その部分だけ水のはじき方が変わり、かえって目立ちます。
判別しやすいのは水のかかり方で、シャワーをかけたときに水が細かい玉にならず膜のように広がるなら、加工が生きている可能性があります。
分譲や新築で入っていた設備なら、取扱説明書に書いてあることが多いです。
賃貸なら管理会社に確認するのが早いかと思います。
白さが縁から内側へ広がってきていないか
鏡は、ガラスの裏側に反射する膜が貼られた構造です。
この膜が湿気で縁から傷むと、外周から黒や白の斑点が内側へ入ってきます。
表面の水垢とは向きが違うので、表からいくら磨いても変わりません。
中央だけが白くて縁がきれいなら表面の汚れ、縁から内側へ入ってきているなら裏側の傷みです。
後者は洗浄では戻らず、交換の話になります。
ここを先に見分けると、無駄な作業をしなくて済みます。
酸性の洗剤や研磨剤が垂れる先に何があるか
鏡の下には、たいてい棚やカウンター、金属の枠、コーキングの目地があります。
酸性の洗剤は金属を曇らせますし、人工大理石のカウンターに残ると跡が出ることがあります。
パックをする前に、下側にタオルを一枚敷いておくだけで防げます。
研磨のときも同じで、削りカスは下に落ちます。
洗剤でも研磨でも戻らない状態があります
酸性の洗剤を長時間置きすぎると、水垢ではなくガラスそのものが侵食されます。
エッチングといって、表面が細かく荒れて白く曇る状態です。
汚れが乗っているのではなくガラスの側が変わっているので、洗っても取れません。
パックを何時間も放置したり、酸性のものを繰り返し当て続けたりすると起こります。
時間を置けば置くほど落ちる、という考えで進めると、ここに突き当たります。
研磨も同じで、粗い研磨剤で強くこすると細かい傷が入り、その傷が光を乱反射して白っぽく見えます。
汚れを落としたつもりが、曇りの原因を自分で作る形です。
研磨するなら、常に水で濡らしながら、力を入れず、一方向に動かします。
円を描くと傷の向きがそろわず目立ちます。
自分でやる範囲としては、洗剤の順番を直して酸性のパックを2回まで、そこで段差が残るなら止める、という線が引きやすいかと思います。
その先は、鏡の状態を見て削るかどうかを決める作業になります。
葛飾ハウスクリーニングの浴室18,000円に鏡のウロコ取りが入ります
葛飾区・足立区・江戸川区で受けている浴室クリーニングは18,000円(税込・1箇所)で、作業は約2.5時間です。
この中に鏡のウロコ取りと、浴槽のエプロン内部が入っています。
鏡だけを別料金で足す形にはしていません。
ただし、金額をそのままお出しできない場合があります。
設備を10年以上使っている、水垢が厚く固まっているというときは、当てる薬剤と手数が変わることがあるため、現地で状態を見てから金額をお出しします。
ハウスクリーニングでも、削らずに落とせる範囲と削る範囲の境目は同じ場所にあります。
問い合わせの前にやっておくと話が早いのは、鏡を乾かして写真を1枚撮ることです。
濡れていると白さが見えません。
乾いた状態で、鏡の全体が入る1枚と、白さが濃いところに寄った1枚。
縁から入っているのか中央だけなのかが写っていれば、洗浄で変わる範囲かどうかをある程度お伝えできます。
今日できることを1つだけ挙げるなら、鏡を乾かして、白い部分を爪の先でなぞってみてください。
引っかからないなら順番の見直しで動く可能性が高く、はっきり段差を感じるなら、削る前に上の3点を確かめる段階です。
この記事に関するよくあるご質問
- 酸性の洗剤をかけても鏡の白い曇りが変わりません
- 洗剤が届いていないことがあります。
鏡の表面には石けんカスと皮脂の層があり、その下に水道水のミネラル分が固まっています。
上の層が残っていると、酸性の洗剤は下の層に触れられません。
中性か弱アルカリ性の浴室用洗剤で先に上の層を落としてから、酸性のものに切り替えると変わることがあります。 - 鏡を研磨する前に何を確かめればいいですか
- 3点あります。
曇り止めの加工がされた鏡でないか、白さが縁から内側へ広がってきていないか、酸性の洗剤が垂れる先に金属やパッキンがないか。
加工つきの鏡と、縁から来ている白さは、削っても元に戻らないどころか状態が進みます。 - 業者に頼むと鏡のウロコ取りは別料金ですか
- 葛飾ハウスクリーニングの浴室クリーニングは18,000円(税込・1箇所)で、鏡のウロコ取りとエプロン内部を含みます。
約2.5時間の作業です。
ただし10年以上使っている、水垢が厚く固まっているという場合は、薬剤と手数が変わることがあるため、現地を見てから金額をお出しします。