止めていた数か月ぶんが、最初の送風でまとめて出てくる
冷房を使い終わってから次に冷房を入れるまで、エアコンの中は何か月も止まったままになります。
問題は、止まる直前の状態で止まっていることです。
冷房運転は、熱交換器(冷たい風を作る金属のフィン)を冷やして空気から水分を奪うしくみなので、運転中は内部が必ず濡れます。
シーズンの終わりに電源を切った時点で、フィンと送風ファンには水分とホコリが一緒に残っています。
そこから先は、暗くて湿った場所が何か月も放置される時間です。
暖房だけを使っていた間も、冷房側の汚れは減りません。
そして翌年、最初に冷房のボタンを押したときに何が起きるか。
ファンが回り出して、その数か月ぶんをまとめて部屋に向けて吹き出します。
酸っぱいようなにおい、雑巾のようなにおい、黒い粒が落ちてくる——このあたりに気づくのは、たいてい今年の1回目をつけた直後かと思います。
裏を返すと、その1回目より前に洗ってしまえば、部屋に出すぶんを出さずに済みます。
冷房を使い始める前というのは、体感でいちばん効く時期ではなく、いちばん無駄が少ない時期です。
真夏にまわすと、作業の中身ではなく段取りが変わる
同じ壁掛けのエアコンなら、6月に洗っても8月に洗っても作業は同じです。
お掃除機能なしの壁掛けが12,000円・約1.5時間で、カバーと送風ファンを外して熱交換器を洗い、養生と排水処理までします。
時期で金額も工程も変わりません。
変わるのは周りの条件です。
作業中、そのエアコンは使えません。
1.5時間ほど止まり、洗ったあとは送風で乾かす時間も要ります。
涼しい時期なら、その間はただ待っていればいい。
真夏の昼に同じことをすると、締め切った部屋で2時間近く冷房なしで過ごすことになります。
小さいお子さんやペットがいるご家庭だと、別室に移ってもらう話が一段難しくなります。
もうひとつは日程です。
冷房を入れて異変に気づいてから動く人が多いので、暑くなってからの依頼は時期が重なります。
希望の曜日や時間帯が通りにくくなることがあります。
まだ誰も冷房を気にしていない時期なら、こちらの都合より先にそちらの都合で日を選べます。
洗うこと自体を急ぐ必要はありません。
急がなくていい時期に置いておく、というだけの話です。
起点は「今年最初に冷房を入れる日」。そこから3つ置く
カレンダーは前から埋めると決まりません。
後ろから引きます。
日付A:今年、冷房を本格的に使い始める日
ここが基準です。
いつごろか分からなければ、去年の記録から引けます。
電気代の明細で、使用量が跳ねている最初の月を見る。
スマホの写真フォルダで、去年「暑い」と感じた日に撮った写真をさかのぼる。
だいたいの見当がつけば十分です。
日付B:動くかどうかだけ確かめる短い運転(Aの3〜4週間前)
ここで見るのは汚れではなく、機械として成立しているかどうかです。
冷たい風が出るか、本体から水が垂れていないか、回り始めに引っかかるような音がしないか。
水漏れ・異音・まったく冷えないといった症状は、洗っても直らないことが多いです。
クリーニングの範囲の外にあるので、そこが先に分かれば、修理か買い替えの判断を済ませたうえで洗う順番に組み替えられます。
日付C:洗う日(Bで問題がなければ、Aの2週間前まで)
Aの直前ではなく2週間前に置く理由は2つあります。
ひとつは、洗ったあとに自分で短く運転して、冷え方とにおいを落ち着いて確かめられること。
もうひとつは、希望日が埋まっていて1週ずれても、まだAに間に合うことです。
余白のない日程を組むと、ずれた瞬間に「もう暑いから今年はいいか」になります。
葛飾ハウスクリーニングで年1回を置くなら、冷房前と暖房前のどちらか
毎年決まった回数を洗うと決めている場合、1回をどこに置くかで意味が変わります。
冷房前に置くと、いちばん汚れが出やすい最初の送風を先に潰せます。
夏のあいだ使う風が、洗った状態から始まります。
暖房前に置くと、夏に溜めた水分とホコリを早めに落とせる代わりに、冬を越した状態で次の冷房を迎えることになります。
どちらが正しいというものではありませんが、内部が濡れるのは冷房と除湿の運転です。
暖房はそこまで湿りません。
溜まり方の軸で考えると、冷房を使い始める前に1回置くほうが筋は通ります。
葛飾ハウスクリーニングでは葛飾区・足立区・江戸川区でエアコンと水回りの作業をしていて、時期をずらしたいというご相談もここを基準にお話ししています。
複数台ある場合は、寝室や子ども部屋のように長時間つけっぱなしにする部屋を先に回す考え方があります。
リビングは窓を開けて扇風機でしのげても、寝ている間の8時間は逃げ場がありません。
もう冷房を使い始めてしまった人は、何を基準に決めるか
今年の1回目を済ませてしまったあとでも、洗う価値は残っています。
稼働している間も結露とホコリは溜まり続けるので、落とすものはむしろ増えています。
「使い始める前」を過ぎたら手遅れ、という話ではありません。
そのうえで、決め方は変わります。
基準になるのは、1.5時間ほどエアコンを止められる日がいつあるか。
在宅で、かつ外がそこまで暑くない日を探すことになります。
朝から午前中のうちに始める、気温が落ちる日の予報を見て合わせる、あたりが現実的かと思います。
そしてもうひとつ。
今年ずれたなら、来年のぶんを今のうちに置いてしまうほうが早いです。
今年最初に冷房を入れた日が分かっている状態は、来年の日付Aがもう手元にあるのと同じです。
今日やるなら、ひとつだけ。
去年または今年、最初に冷房を入れたのがいつだったかを、電気代の明細か写真フォルダで特定してください。
その日から3〜4週間さかのぼった週に「動作確認」、2週間前の週に「洗う」とだけカレンダーに入れておけば、来年は暑くなる前に片づきます。
この記事に関するよくあるご質問
- エアコンの掃除は、冷房を使い始める前と後のどちらがいいですか
- 使い始める前のほうが段取りが楽です。
止まっていた期間の汚れは最初の送風でまとめて室内に出るので、その1回を先に潰せます。
作業中の1.5時間ほどはエアコンを止めるため、まだ暑くない時期なら待っている間も困りません。 - 洗う前に試運転をしておいたほうがいいですか
- 短く動かして、冷えるか・水が垂れていないか・変な音がしないかだけ確かめておくことをおすすめします。
水漏れや異音、まったく冷えないといった症状は洗浄で直る範囲の外にあることが多く、先に分かれば修理か買い替えの判断を済ませてから洗う順番にできます。 - もう冷房を使い始めてしまいました。今から洗っても意味はありますか
- あります。
稼働している間も湿気とホコリは溜まり続けるので、遅れて洗っても落とす汚れは残っています。
壁掛けのお掃除機能なしは12,000円・約1.5時間で、作業中に使えない時間を作れる日を選んでいただければ、シーズン中でも同じ内容で洗います。