料金表に金額を書ける作業と、書けない作業がある
エアコンの料金表を上から見ていくと、壁掛けの行には金額が並んでいるのに、天井埋め込みと室外機の行だけが空いています。
ここは値段を伏せているのではなく、表に載る形の金額を先に作れない、という意味です。
壁掛け(お掃除機能なし)が12,000円、お掃除機能つきが22,000円。
この2つに額を書けるのは、部屋に入った時点で作業の形がほぼ決まっているからです。
カバーと送風ファンを外し、周りを養生して、内部を専用の洗浄剤と高圧洗浄ですすぐ。
壁掛け機は大きさも取り付けの高さも似ていて、脚立の置き場所も、洗った水を受ける袋の掛け方も同じ手順に収まります。
だから所要時間の見込みが立ち、金額を先に書けます。
天井埋め込みと室外機は、そこが揃いません。
同じ「エアコン1台」と数えていても、現場によって外すものが変わり、触れる範囲が変わり、時間が変わります。
額を先に書いてしまうと、当日その通りにならない場面が出てきます。
そうなったときに困るのは、金額を聞いて予定を立てた側です。
だから料金表では空欄のままにして、確認してからお出しする扱いにしています。
天井埋め込みは、パネルを開けるまで作業量が読めない
天井埋め込みで変わるのは、大きく機種と設置状況の2つです。
機種のほうは、吹き出し口が1方向のものと4方向のものがあり、化粧パネル(天井についている四角い枠の部分)の外し方が機種ごとに違います。
フィルターを自動で掃除する機構が付いていれば、その取り外しがそのまま作業時間に乗ります。
ドレンパン(内部で結露した水を受ける皿)が外せるつくりかどうかでも、洗える範囲が変わります。
外せる機種なら受け皿の裏側まで洗えますが、外せない機種では届く範囲が限られます。
設置状況のほうは、天井の高さと、真下に何があるかです。
壁掛けなら脚立1本で届くところ、天井が高ければ足場の組み方から考えることになります。
真下に動かせないものが据えてあれば、その周りをどう養生するかも変わります。
そして水の落ち方が壁掛けと違います。
天井埋め込みは真上から洗うので、洗浄した水が真下に落ちてきます。
天井に洗浄用のカバーを吊って水を受ける形になり、この吊り方が組めるかどうかも、その場の天井を見ないと判断できません。
パネルを開けて中を見た時点で、洗える範囲と時間がやっと決まります。
順番が逆にはできない、というのが実際のところです。
室外機は、置かれている場所が作業範囲を決める
室外機で先に決まらないのは、機種よりも置き場所です。
ベランダの床に置いてあるのか、地面に据えてあるのか、壁の金具に掛かっているのか、屋根の上か、二段に積まれているか。
それぞれで、まず人が回り込めるかどうかが変わります。
壁と室外機のすき間が狭ければ、天板を持ち上げる余地がありません。
二段置きの上段は、下段の上に乗る形になるので、足場を別に考えます。
水を流していい場所かどうかも見ます。
排水口がないベランダで洗えば、流した水の行き先は階下です。
洗剤を含んだ水が植木やタイルにかかる場所もあります。
こうした条件を確認して、外せるカバーの範囲と、洗い方が決まってから金額をお出しします。
「室外機の洗浄はいくらですか」に対して、置かれている場所を先にうかがっているのは、そこが作業内容そのものだからです。
なお、室外機を洗ったからといって、室内機の中のにおいやカビが消えるわけではありません。
室内から出てくるにおいが気になって室外機を思い浮かべている場合は、その話を先にしていただいたほうが、遠回りになりません。
葛飾ハウスクリーニングに伝えると早い3項目
天井埋め込みと室外機は現地を見てからの見積もりになりますが、確認に伺う前に分かっていると、当日そのまま金額をお出しできる確率が上がります。
伝えていただくと効くのは次の3つです。
1つめは型番です。
天井埋め込みは化粧パネルの端か、パネルを開けた内側にラベルが貼ってあります。
室外機は側面か背面にあります。
写真を撮って文字が読める状態で送っていただければ、こちらで機種の仕様を調べます。
この時点で、化粧パネルの外し方と受け皿の構造の見当がつきます。
2つめは引きの写真です。
エアコンだけを大きく撮った1枚より、少し下がって天井全体と真下の床が入った1枚のほうが情報量があります。
天井の高さ、周りに何が置いてあるか、脚立を立てられる広さがあるかが、その1枚でだいたい分かります。
室外機も同じで、本体のアップより、置かれている場所ごと入った引きの写真が要ります。
すき間の広さと、下がどうなっているかが写ります。
3つめは台数と、まとまっているかどうかです。
同じ建物に何台あるか、室外機が1箇所に並んでいるか離れているか。
ここが分かると、持ち込む機材と当日の段取りが先に組めます。
今日できるのは、この3枚を撮っておくことだと思います。
天井の全体、パネル周りの寄り、室外機の置き場所。
手元にあれば、話が具体から始まります。
金額が出ないことを、断りと読まないために
料金表に載っている作業は、設備の種類と汚れ方をうかがえば、訪問しなくても金額をお出しできます。
壁掛けのエアコンや水回りは、写真と型番で足ります。
現地を見てからにしているのは、天井埋め込み、室外機、水垢が固まってしまった浴室のように、見ないと作業範囲そのものが決まらないものだけです。
サイトの診断でも、天井埋め込みや業務用のエアコンを選ぶと目安額を出さずにお見積もりへ回るようにしてあります。
ここで適当な数字を表示すると、その数字が期待値として残ってしまい、あとから違う額を出すことになるためです。
確認に伺った結果、金額を聞いて見送る判断をされても構いません。
金額をお伝えするのは作業を始める前です。
作業に入ってから想定と違うと分かった場合も、いったん手を止めて金額をお伝えし、そこでやめる選択ができるようにしています。
空欄は、あとから上乗せするための余白ではなく、確認するまで書けないという表示です。
この記事に関するよくあるご質問
- 天井埋め込みのエアコンは、写真を送っても金額は出ませんか
- 写真と型番だけでは確定額をお出ししていません。
天井の高さ、真下に動かせないものがあるか、化粧パネルの外し方といった条件が現地で変わるためです。
ただし写真と型番があると、伺ったときに何を持っていくかが決まるので、確認から金額をお出しするまでが短くなります。 - 室外機だけの洗浄も頼めますか
- 設置場所によって作業できる範囲が変わるため、まず置かれている場所を確認してからお答えしています。
ベランダの床に置いてあるのか、壁の金具に掛かっているのか、二段に積まれているのかで、外せるカバーの範囲と水を流せるかどうかが変わります。 - 見積もりのために伺った時点で、断ってもいいですか
- 確認だけで終わっても構いません。
金額をお出しするのは作業を始める前です。
当日に見て想定と違った場合も、作業前に金額をお伝えしてから進めるかどうかを決めていただきます。
黙って足すことはしません。