12,000円と22,000円を分けているのは、外す部品の数です
同じ壁掛けエアコンなのに、料金表で金額が倍近く違うのはなぜかと思われたかもしれません。
当店の場合、壁掛けでお掃除機能なしが12,000円で約1.5時間、お掃除機能つきが22,000円で約3時間を見ています。
この差は、洗浄剤を高いものに変えているからでも、片方だけ丁寧に洗っているからでもありません。
熱交換器と送風ファンにたどり着くまでに、外す部品が増えるからです。
壁掛けエアコンを洗うとき、最初にやるのは本体のカバーを開けて、電装部(基板と配線が入っている箱)に水がかからないよう養生し、壁と床に洗浄水を受ける袋を張ることです。
ここまでは機種が違ってもだいたい同じ手順になります。
分かれるのはその次です。
お掃除機能つきの機種は、フィルターを掃除するためのユニット——ブラシ、それを動かすモーター、かき取ったホコリを溜める箱、それらをつなぐ配線——が本体の前面側に一式載っています。
熱交換器(アルミの薄い板が並んだ、風が冷える部分)と送風ファン(風を送り出す筒状の羽根)に洗浄剤をかけて高圧ですすぐには、この一式を先に降ろすことになります。
時間がかかるのは、外すほうより戻すほうです。
抜いたコネクタを元の位置に挿し直し、ユニットの取り付け位置を合わせ、組み上がってから実際に運転して、風の出方とお掃除の動作を確かめます。
ここを飛ばすと、洗い上がりはきれいなのに動かないエアコンができてしまいます。
約3時間という見込みは、この往復ぶんだとお考えください。
お掃除機能がついているのに、洗うことになる理由
この機能が掃除しているのは、フィルターの表面です。
ブラシでホコリをかき取って、箱に溜めるか、屋外へ出します。
担当しているのはそこまでで、フィルターの奥にある熱交換器と送風ファンには手が入りません。
エアコンのにおいと、風に乗って飛んでくる黒い粒は、たいていその奥から出ています。
冷房を使うと熱交換器の表面に水滴がつき、部屋の中の細かいホコリがそこに貼りつきます。
濡れていて、暗くて、栄養があるので、カビが育つ条件がそろってしまう。
フィルターがきれいなのに風がにおうときは、機能が壊れているのではなく、機能の担当範囲の外が汚れている状態だと考えると納得しやすいかと思います。
ですので、お掃除機能つきを選んだから分解洗浄が要らなくなる、という関係にはなっていません。
むしろフィルターの手入れをしなくてよくなったぶん、中を開ける機会が減って、気づくのが遅れることが多いです。
自宅のエアコンがどちらか、3か所を見れば分かります
リモコンを見る
一番早いのはリモコンです。
「フィルターおそうじ」「おそうじ」に当たるボタンや、運転を止めたあとに点くランプ、液晶の中の表示があれば、その機種にはフィルターを掃除する仕組みが載っています。
リモコンのふたを開けた内側に隠れていることもあるので、ふたも開けてみてください。
前面パネルを開けてみる
本体の前面パネルを持ち上げると、ふつうはすぐフィルターが見えます。
そのフィルターの上か下に、横方向に走るレールのような部品や、細長いブラシ、取っ手のついた箱が見えたら、お掃除機能つきです。
この箱がホコリの受けで、機種によっては自分で外して中身を捨てられます。
何も無く、フィルターとアルミの板だけが見えるなら、お掃除機能なしの可能性が高いです。
型番シールを探す
決め手になるのは型番です。
室内機の右側面か、前面パネルを開けた内側の縁に、英数字が並んだシールが貼ってあります。
ここを写真に撮っておけば、こちらで機種の作りを確認できます。
厚みや奥行きで見分ける方法もありますが、同じシリーズでも年式で寸法が変わるので、単独の判断材料にはしないほうが確実です。
見分けがつかないまま当日を迎えると、どうなるか
お掃除機能なしのつもりでご依頼を受けて、当日開けたら付いていた、という場面はどうしても起こります。
このとき、こちらが黙って作業を進めて、終わってから金額を足すことはしません。
カバーを開けた時点で、その機種の作りと、料金が22,000円になること、作業がおよそ3時間になることをお伝えします。
そのうえで、今日はやめておく、日を改める、という判断もその場でしていただけます。
逆のこともあります。
お掃除機能つきだと思われていたのに、開けてみるとフィルターの自動掃除ではなく、内部を乾かす運転の機能だった、というケースです。
この場合は12,000円のほうになります。
名前が似ているだけで、中の作りは別ものです。
どちらに転んでも困るのは、その日の予定です。
1.5時間で終わる想定で午後に用事を入れていると、3時間かかる機種だと分かった時点で組み直しになってしまいます。
金額よりも、この時間の見込み違いのほうが実際には痛いことが多いです。
葛飾でハウスクリーニングを頼む前に、写真を2枚だけ撮っておく
今日やっていただけることが1つあります。
型番シールの写真と、前面パネルを開けた中の写真、この2枚を撮ってスマートフォンに残しておくことです。
葛飾ハウスクリーニングでは、料金表に載っている作業なら、設備の種類と汚れ方をうかがえれば訪問しなくても金額をお出しできます。
エアコンの場合、その判断に必要なのがまさにこの2枚です。
型番で機種の作りが分かり、中の写真で汚れの進み方と、設置の高さや周りのスペースが分かります。
文章で「たぶんお掃除機能つきだと思います」と書いていただくより、写真1枚のほうが早く確定します。
シールが手の届かない高さにある、文字が薄れて読めない、という場合は無理をせず、そのままお知らせください。
天井に埋め込まれたタイプや室外機は、そもそも現地で設置状況を見てからお出しする作業です。
読めないなら読めないで、伺って確認するという段取りに切り替えるだけなので、脚立に乗って探す必要はありません。
この記事に関するよくあるご質問
- お掃除機能つきだと、なぜ料金が上がるのですか
- 洗剤や仕上げを変えているからではなく、洗う前に外す部品が増えるからです。
フィルターを掃除するためのブラシ・モーター・ダストボックス・配線が本体の前面側に載っているため、熱交換器と送風ファンを洗う前にその一式を降ろし、洗浄後に配線を戻して動作を確認します。
壁掛けのお掃除機能なしが12,000円で約1.5時間、お掃除機能つきが22,000円で約3時間を見ています。 - 自宅のエアコンがお掃除機能つきかどうか、どこを見れば分かりますか
- リモコンに「フィルターおそうじ」に当たるボタンや表示があるか、前面パネルを開けたときにフィルターの上下を動くブラシやホコリを溜める箱があるか、本体側面か前面パネルの内側にある型番シールの3か所です。
3つとも見て判断がつかないときは、型番シールの写真を送っていただければこちらで確認します。 - お掃除機能がついているのに、クリーニングは必要ですか
- この機能が掃除しているのはフィルターの表面までで、その奥にある熱交換器と送風ファンには届きません。
カビのにおいや、風に乗って飛んでくる黒い粒はその奥から出ています。
フィルターがきれいなのに風がにおう場合は、機能が働いていないのではなく、機能の担当範囲の外が汚れている状態です。